私が就活をしていた頃は不況といわれる時代で、それまでの「終身雇用」、「年功序列」といった言葉が死語になりつつある時代でした。その中で生き残っていくには、会社の規模の大小ではなく自分自身が知識を身に付けられる仕事に就くべきだろうと考えていました。また営業職という職種は人対人の仕事であるので、この先も必要とされるだろうと思いました。
そこで営業職を軸に就活を展開しました。いくつか内定をいただいた中で当社に入社を決めたのは、知識をきちんと身に付けていける環境があると感じたのと会社が成長過程であることです。また、底地や居抜きなど権利が分散している不動産が世の中にあることを初めて知り興味をもちました。
入社してから営業部に配属されました。入社するまで不動産の営業職は殺伐としたイメージがありましたが、入社してみるとそんなことはありませんでした。同年代の社員も多く、面倒をよく見てくれる先輩も多くいらっしゃいました。今振り返れば、当社の企業文化なのだと思います。当時の具体的な仕事は不動産仲介業者様などを回って底地や居抜きの物件を探すことでした。最初はとにかく数多く回って名刺やパンフレットを置いてきましたが、自分なりに作戦を立てて営業をするようになりました。我流で営業することが許される環境なので仕事はやりやすかったです。また当社が扱う不動産は見つけるのに時間がかかりますが、地道に回っていればいつか仕入れる事ができると考えていました。
当社は福利厚生もしっかりしていて産休や育休もちゃんと取れます。私も2回産休・育休を取りました。当社の社長も小さいお子様がいることもあり、社内の理解は深く女性にとって安心して子どもを産んで育てていけると同時に仕事との両立が可能な環境です。出産後は営業部から内勤の総務部に異動になりました。産休・育休を取得して復帰した社員が先にいなかったので、会社が配慮してくれたのだと思います。異動後は戸惑うことも多々ありましたが総務部で会社全体を見ることができるようになり、今はとても良い経験をさせてもらったと感謝しています。総務部には6年勤務し第二子の出産後に営業部に戻り、その後コンサルティング部に異動しました。
営業の仕事は、不動産仲介業者様などを訪問することから始まります。よく大変じゃありませんかと聞かれますが、訪問先が決められているルート営業よりも私はやりがいがあると思います。なぜなら自分で訪問先を選んで開拓できるからです。入社後すぐに仕入れることができる場合もあれば上手くいかない場合もあります。しかし上司や先輩たちも同じような苦労をしてきているので、悩んだ時や行き詰まった時には相談にのってもらえますし、そのような企業文化があります。焦らず努力を重ねていけば必ず結果が出てきます。苦労が多い分、物件を仕入れられた時やそれが販売できた時の喜びは大きなものがあります。