入社前は分譲マンションの営業をしていました。厳しい会社で休日も少なく、転職先も決まらぬうちに退職しました。退職後すぐに再就職活動を始めましたが、もう不動産業界はやめておこうと思っていました。それが再び不動産業界に転職したのは、ちょうどリーマンショックが起こりなかなか転職先が見つからなかったのと、退職した年に宅建の資格が取れたこともあります。しかし、いちばんの理由は、当社の雰囲気が、私が経験してきた不動産会社とまったく違っていたからです。また物件の仕入から販売まですべてを任せてもらえるのも面白いと思いました。
2009年に入社して日々、仕入の営業をしてきました。物件を仕入れれば、その現場を自分が担当して借地権者様や居住者様との交渉にあたり、最終的にはその土地を販売します。その中で経験を重ね、実績も上がっていきました。
2013年に課長昇進試験に合格し、部下を持たない担当課長という役職に就きました。その後2015年に二人の部下をもつ課長になり今に至ります。当社は良い意味で実力主義なので、中途採用であることはまったく問題になりません。当社の仕事は不動産仲介業者様や借地権者様、居住者様などとの交渉がメインとなります。その上では他社での経験も役に立つことが多いと思います。しっかり営業して成果を上げればボーナスの査定に反映される仕組みなので、モチベーションも上がります。
入社3年目に広い敷地の中に古いアパートが3棟建っている居抜きの物件を仕入れることができました。アパートには全30室中13世帯が入居中で、それぞれの世帯に引越しの交渉を始めました。しかし私が全員に条件をご提示する前に、入居者様同士で話をされ、お留守で条件をご提示できなかった入居者様が怒ってしまい、しばらく話をきいてもらえないことがありました。条件を改めて聞いていただけるよう、 根気よくドア越しに話しかけ交渉したことで、最終的にはご納得いただきました。そして、全員に転居していただくことができ更地として販売することができました。この案件を通して、一人ひとりに心を込めて対応することの大切さを改めて感じました。今そこには8棟の戸建て住宅ができています。
課長になるまでは自分の数字だけを意識していましたが、今の立場だと部下の数字も気に掛けないといけません。課としての目標もありますので、チームで頑張っていこうという意識に変わりました。自分で仕入れた案件も部下に任せるようにしたり、契約書などの書類をチェックしたりする時間も増えました。これからは部下や新人社員の育成も心掛けていかなくてはいけないと責任を感じています。当社の営業はすぐに結果が出る仕事ではなく、根気よく自分自身を売り込む営業を続けていくことが、良い成果につながると思います。私自身も中途で入社し、なかなか物件を仕入れることができず苦しい時期もありましたが、そこで諦めずに続けた結果、今の自分があると思います。